オレクサンドル・ウシクは、クルーザー級とヘビー級の両階級で世界4団体統一を成し遂げた、現代ボクシングを代表する世界的ボクサーです。
ヘビー級としては決して大柄ではありませんが、卓越したフットワーク、距離感、ディフェンス、スタミナ、試合中の修正能力を武器に、自分より大きな世界トップクラスのヘビー級選手たちを破ってきました。
このページでは、オレクサンドル・ウシクのプロフィール、戦績、獲得タイトル、強さ、注目試合、公式・大手メディアが公開しているYouTube動画などをまとめて紹介します。
最終更新:2026年8月13日
オレクサンドル・ウシクのプロフィール
| 名前 | オレクサンドル・ウシク |
|---|---|
| 英語表記 | Oleksandr Usyk |
| 生年月日 | 1987年1月17日 |
| 出身 | ウクライナ |
| 身長 | 191cm |
| 構え | サウスポー |
| 主な階級 | クルーザー級/ヘビー級 |
| プロ戦績 | 25戦25勝16KO 無敗 |
オレクサンドル・ウシクの主な獲得タイトル・実績
- 2012年ロンドンオリンピック ヘビー級 金メダル
- 世界クルーザー級4団体統一
- 世界ヘビー級4団体統一
- WBSSクルーザー級優勝
- クルーザー級・ヘビー級の2階級で4団体統一を達成
- 4団体時代のヘビー級で初の4団体統一王者
- アンソニー・ジョシュアに2連勝
- タイソン・フューリーに2連勝
- ダニエル・デュボアに2勝
クルーザー級を完全統一した後にヘビー級へ転向し、アンソニー・ジョシュア、タイソン・フューリー、ダニエル・デュボアなど、世界トップクラスの大型ヘビー級選手を次々と破りました。
現在の戦績
25戦 25勝 0敗 16KO
2026年5月23日にはリコ・ヴァーホーベンと対戦し、11回TKO勝利。プロデビューからの無敗記録を25戦まで伸ばしました。
その後、2026年6月にWBC・WBA・IBF世界ヘビー級王座を返上。世界王座からは離れましたが、引退ではなく、自身が「ラストダンス」と表現する最後の一戦を残す意向を示しています。
最近の主な試合
| 日付 | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|
| 2026年5月23日 | リコ・ヴァーホーベン | ○ 11R TKO |
| 2025年7月19日 | ダニエル・デュボア | ○ 5R KO |
| 2024年12月21日 | タイソン・フューリー | ○ 判定 |
| 2024年5月18日 | タイソン・フューリー | ○ 判定 |
| 2023年8月26日 | ダニエル・デュボア | ○ 9R KO |
| 2022年8月20日 | アンソニー・ジョシュア | ○ 判定 |
| 2021年9月25日 | アンソニー・ジョシュア | ○ 判定 |
オレクサンドル・ウシクの強さ
ヘビー級でも際立つフットワーク
ウシクの大きな特徴の一つが、ヘビー級では非常に珍しい運動量とフットワークです。
ただリングの中を動き回るのではなく、相手との距離や角度を細かく変えながら、自分が攻撃しやすく、相手が攻撃しにくい位置を作り続けます。
サウスポーを生かした距離と角度
真正面に立ち続けず、パンチを打った後にも位置を変えるため、大型のヘビー級選手にとって非常に捕まえにくいボクサーです。
サウスポーの構えから細かく角度を変え、相手の正面から外れながら攻撃へつなげていく動きは、ウシクのボクシングを象徴する技術の一つです。
頭を動かし続けるディフェンス
ウシクは足だけでなく、上体や頭の位置も細かく変えながら戦います。
相手に的を絞らせず、その動きから攻撃へつなげることで、体格やリーチで上回るヘビー級の選手に対しても自分のボクシングを成立させています。
12ラウンド動き続けるスタミナ
ヘビー級でありながら、試合後半まで運動量が大きく落ちにくいことも大きな強みです。
序盤から無理に倒しにいくのではなく、相手に考えさせ、動かせ、ラウンドを重ねながら徐々に自分のリズムへ引き込んでいきます。
試合中の高い修正能力
ウシクは相手の動きを見ながら、距離、テンポ、パンチを出すタイミングを試合中に変えていきます。
単純なスピードや身体能力だけではなく、相手に合わせながら戦い方を組み立てられることが、大型の世界トップクラスのヘビー級選手を相手に勝ち続けてきた理由の一つです。
SOARBOXINGから見たオレクサンドル・ウシクの強さ
オレクサンドル・ウシクを知るおすすめ動画
ウシクの試合やボクシングスタイルをもっと見たい方へ。
ここでは公式チャンネルや大手ボクシングメディアが公開している映像を中心に、クルーザー級時代から世界ヘビー級の頂点に立つまでのウシクを見られる動画を紹介します。
オレクサンドル・ウシク vs トニー・ベリュー|FULL FIGHT
オレクサンドル・ウシク vs デレック・チゾラ|FULL FIGHT
オレクサンドル・ウシク vs チャズ・ウィザースプーン|FULL FIGHT
オレクサンドル・ウシク vs タイソン・フューリー2|HIGHLIGHTS
オレクサンドル・ウシク vs ダニエル・デュボア|HIGHLIGHTS
オレクサンドル・ウシク vs ダニエル・デュボア2|FIGHT HIGHLIGHTS
ロンドン五輪2012|オレクサンドル・ウシク 金メダルへの戦い
戦績、タイトル、PFP順位、試合情報などは変わるため、このページは定期的に最新情報へ更新します。
動画についても、YouTube側で公開終了や埋め込み制限が発生した場合は、公式動画を中心に差し替えていきます。
世界PFPランキングを見る
ほかのボクシング情報を見る

ウシクは、ボクシングの歴史においても最強クラスの選手の一人だと思います。
ヘビー級としては決して身長が高い選手ではありません。それでも、自分よりはるかに大きなタイソン・フューリーを破り、4団体時代のヘビー級で初となる4団体統一を達成しました。PFPランキングでも長く世界最高峰に評価されてきた選手です。
ボクシングそのものを見ると、非常にきれいで基本技術のレベルが高い。サウスポーの特徴を生かしながら、足を使って角度を変え、常に頭を動かして相手に的を絞らせません。
特にタイソン・フューリー戦では、頭を振りながら距離を詰め、自分より大きな相手にプレッシャーをかけていく姿が印象的でした。
そしてウシクという選手を語るうえで、ウクライナの存在も外せません。
ロシアによるウクライナ侵攻後には領土防衛隊に加わり、その後、自分がボクシングをして世界の舞台で活躍することも祖国のためになるという思いから競技へ復帰しました。
世界最高峰の技術だけでなく、そうした背景まで含めて感情移入させられるところも、ウシクというボクサーの魅力だと思います。
SOARBOXING